こんにちは、蒲田建設 代表取締役社長の田丸です。
先日、高山市の田中市長のもとへお伺いし、私たちが温めてきたある「大きな挑戦」についてプレゼンをさせていただきました。
その名も、「風景インフラ」再定義による地域価値向上案。
「建設会社が市長に提案? 新しい道路でも作るの?」と思われたかもしれません。 いえいえ、私たちが提案したのはその逆。「新しく派手なハコモノを作るのではなく、今あるインフラの価値を静かに高めよう」という、ちょっと変わった、でも本気の戦略です。
目次
■ 安全のための土木が、景観の「邪魔者」になっていないか?
奥飛騨温泉郷は、北アルプスの大自然に囲まれた素晴らしい場所です。しかし、火山や豪雪、急流といった厳しい自然と共生するためには、頑丈なコンクリートの壁や砂防堰堤などの「土木構造物」がどうしても欠かせません。
これまでは、安全を守るための構造物ほど「なるべく目立たせない」「隠す」という発想で扱われてきました。 でも、それって少し寂しくないでしょうか?
「どうせ直さなきゃいけないインフラなら、直すと同時に景観と滞在価値も上がるデザインにすればいい!」
今回のプレゼンで、私が一番伝えたかったのはこの信念です。
■ 世界には「目的地」になるインフラがある
例えば、ノルウェーでは国を挙げて展望台や公衆トイレなどのインフラを一流建築家がデザインし、世界中から観光客が訪れるルートを作っています。 また、国内でも現地の石を積み上げた防災施設がそのまま美しい散策路になっている事例があります。
奥飛騨には、彼らに負けない圧倒的な「山岳景観」と「温泉文化」がすでに揃っています。 ここに「機能美(デザイン)」という視点をほんの少し掛け合わせるだけで、奥飛騨は『日本版ナショナル・ツーリスト・ルート』の聖地になれるポテンシャルがあるのです。

■ 10年後、奥飛騨を「野外ミュージアム」に
私たちが目指すのは、雪を逃がし、水を鎮めるという「本物の機能」から生まれる、無駄な装飾のない美しいインフラです。
- 川の護岸を、ただの壁ではなく、心地よい水音を聴きながら足湯を楽しめる「瞑想の場」へ。
- 雪除けの構造物を、冬は美しい雪をまとう「彫刻」、夏はさわやかな「影の幾何学」へ。
これらが実現すれば、10年後の奥飛騨は街全体が自然と調和した「野外ミュージアム」のようになり、訪れた人がもっとゆっくり、深く滞在したくなる場所になるはずです。

■ 市長からの熱いエール、そして次の一歩へ!
プレゼン中、田中市長は熱心に耳を傾けてくださり、最後にはガッチリと肩を組んで(笑)素晴らしい笑顔で私たちの想いを受け止めてくださいました!
今回の提案は、ただの夢物語ではありません。 今年度内には、直近で改修予定のある「モデル構造物1箇所」を選定し、実際にこの構想をカタチにするファーストステップを踏み出す計画です。
単なる土木を、次世代へ手渡せる「風景資産」へ。 蒲田建設は、これからも安全と美しさを両立させながら、奥飛騨の新しい100年を支える挑戦を続けていきます!

これからの展開を、ぜひ楽しみにしていてください!